研究課題/領域番号 |
05670572
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
田中 耕太郎 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90129528)
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研究分担者 |
永田 英一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00255457)
野崎 博之 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80218312)
野川 茂 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50208310)
白井 俊孝 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80196592)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 痴呆 / イノシトール1,4,5三リン酸受容体 / 海馬 / リアノジン受容体 |
研究概要 |
脳虚血病態解明の一助として脳内セカンドメッセンジャー系に注目し検討してきた。特にアデニレートシクラーゼ系、プロテインキナーゼCあるいはエンドセリンの各受容体特異的結合能の定量的測定をそれぞれ^3H-forskolin,^3H-phorbol 12,13-dibutyrate (PDBu)や^<125>I-endothelinなどの放射性同位元素を用いたオートラジオグラム法で行ってきた。砂ズミの脳で、一側総頸動脈を結紮することにより脳虚血を作製し、これらセカンドメッセンジャー系が虚血時にどのように変化し、また、時間的にもどのように変化していくかを検討してきた。今回IP_3あるいはリアノジンにおいても同様のモデルで現在検討しており、特にIP_3受容体については海馬において虚血により特異的に障害される結果を我々は得てた。即ち、記憶機能と密接な関連のある海馬は正常脳において特にIP_3受容体の集積している部位であるが、虚血に対して最も鋭敏にIP_3受容体が反応することを明らかにした。
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