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1993 年度 実績報告書

コリン作動性ニューロンの分化・生存に及ぼすインシュリン様成長因子IIの作用

研究課題

研究課題/領域番号 05670582
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

高橋 慶吉  国立精神・神経センター, 神経研究所, 室長 (40117148)

キーワードインシュリン様成長因子II / コリン作動性ニューロン / IGFII受容体 / コリンアセチルトランスフェラーゼ
研究概要

中枢神経系でのインシュリン様成長因子II(以下IGFIIと略)の生理的役割及びその標的細胞を明らかにする為、本因子のコリン作動性ニューロンに対する作用及びIGFII受容体分布を検索した。その結果、1)IGFIIはアセチルコリン合成酵素(ChAT)活性や神経突起伸展を著しく増加させ、コリン作動性ニューロンの分化・生存促進効果をもつことが判明した。2)このIGFIIの効果IGFII受容体を介して直接コリン作動性ニューロンに作用し、またその作用機序は従来の神経栄養因子と異なっていた。3)IGFII受容体は皮質錐体細胞、海馬・歯状回、線条体、黒質及び小脳プルキニエ細胞等の特異的ニューロンに高い発現が見出され、その標的細胞スペクトラムがかなり広いことが明らかとなった。中枢神経系でIGFIIの高い発現が維持されることから考えると、以上の結果はIGFIIがニューロンの分化・生存のみならず機能維持や可塑性にも重要な役割を果たしていることを示唆している(投稿中)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高橋慶吉: "Insulin‐like growth factors promotes in vitro cholinergic development of mouse septal neurons." Neurosci.Res.18. S118 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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