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1994 年度 実績報告書

高血圧による臓器障害と治療によるアンジオテンシンII受容体遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 05670617
研究機関愛媛大学

研究代表者

小原 克彦  愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (30260384)

研究分担者 西田 亙  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手
キーワードアンジオテンシンII / AT_1受容体拮抗薬 / ACE阻害薬 / AT_1 / AT_2 / RT-PCR
研究概要

16週齢の雄性SHRとWKYにおいて、AT1A及びAT1B mRNAの発現を心、腎、副腎、大動脈で比較検討した。AT1受容体拮抗薬であるTCV-116の一週間投与により、AT1A mRNAが心、大動脈において、AT1B mRNAの発現が副腎、心臓においてSHR、WKYともに有意に減少した(Hypertension Research)。Delapril及びTCV-116によりSHRを4週間飼育すると両薬剤とも有意の血圧の下降と心肥大の退縮が認められたが、この心肥大の退縮はAT1A、AT1BいづれのmRNAの発現変化も伴わなかった。ratの副腎におけるAT1 mRNAの発現を詳細に検討した。SHRに対する降圧薬による4週間の治療は、Delapril投与では副腎のAT1A、AT1B mRNAの発現を共に有意に低下させたが、TCV-116投与群では変化を認めなかった(Blood Pressure)。血管平滑筋におけるAT1、AT2 mRNAの発現を検討し、SHR、WKY共に、培養血管平滑筋においてAT1およびAT2の発現を認めた。SHR、WKY共に、AT1サブタイプではAT1Aの発現が有意であった。さらに、外因性にLDLを投与した実験においてAT1はSHR、WKY共に不変であったが、AT2はWKYにおいてその発現が有意に減少し、SHRとの間に差異を認めた。
さらに、アンジオテンシンIIのもう一つの受容体であるAT2のmRNAレベルの測定が出来るようにRT-PCR法を開発した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Wakamiya R et al.: "Regulation of the angiotensin II type-1 receptor gene expression in spontaneously hypertensive rats." Hypertension Research. 17. 187-192 (1994)

  • [文献書誌] Wakamiya R et al.: "The gene expression of type 1 angiotensin II receptor in the rat adrenal gland." Blood Pressure. 3(suppl 5). 109-112 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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