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1993 年度 実績報告書

水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によるサイトカイン産生とmRNA発現に関する研究(小児免疫不全患者におけるVZVに対する免疫異常の発症機序の解明について)

研究課題

研究課題/領域番号 05670670
研究機関三重大学

研究代表者

伊藤 正寛  三重大学, 医学部, 助教授 (10126956)

キーワード水痘・帯状疱疹ウイルス / PCR / RT-PCR / サイトカイン
研究概要

1.小児悪性腫瘍患者に発症した帯状疱疹患者からのPCRによるVZV DNAの検出
1)対象と方法
帯状疱疹患者10名からの末梢血単核球と咽頭ぬぐい液を発症時から1週間毎に採取し凍結保存した。フェノールクロロホルム法により末梢血単核球よりDNAと咽頭ぬぐい液よりPCR法によりVZVDNAの検出を試みた。PCR法はVZV糖蛋白Iの領域に設定したptrimerを用いたnested PCRを行なった。
2)結果と考察
10例中9例の末梢血単核球、7例の咽頭ぬぐい液からVZV DNAが検出された。臨床的に局所性の帯状疱疹患者からもVZV DNAが検出された。帯状疱疹は知覚神経に添って再活性化されたVZVが皮膚に到達すると言われているが、血行性にウイルスが広がることが示唆された。
2.水痘・帯状疱疹ウイルスによるサイトカインmRNAの発現
1)方法
末梢血単核球をVZV抗原を添加して24時間培養後total RNAを抽出した。インターロイキン2、TNF、インターロイキン1のプライマーを用いてRT-PCRを行ないそれぞれのmRNAの発現を検討した。
2)結果と考察
健康成人の末梢血単核球はVZV抗原刺激によりインターロイキン2、TNF、インターロイキン1のmRNAの発現の増加が認められた。これらのサイトカインは培養上清中には検出されなかったがmRNAレベルでは増加していることが考えられ、これらのサイトカインがVZV抗原によるリンパ球の活性化に関与している可能性が示唆された。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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