• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

DiGeorge症候群におけるDNA異常の検討

研究課題

研究課題/領域番号 05670673
研究機関大阪大学

研究代表者

倉橋 浩樹  大阪大学, 医学部, 助手 (30243215)

研究分担者 西庄 勇  大阪大学, 医学部, 助教授 (10228182)
キーワードDiGeorge症候群 / 22番染色体 / 共通欠失領域 / コスミドライブラリー / マイクロダイセクション / cDNA / 円錐動脈幹異常顔貌
研究概要

DiGeorge症候群(DGS)の原因遺伝子の座位は、染色体の共通欠失領域から22q11と考えられている。我々は、DGSの原因遺伝子単離を目的として、まずヒト22番染色体を含むヒト/チャイニーズハムスター雑種細胞よりコスミドライブラリーを作製し、ヒト特異反復配列を指標にして、ヒト22番染色体由来のコスミドを選別した。それらのコスミドを種々の染色体転座によるヒト22番染色体の一部分を含む雑種細胞とのサザンハイブリダイゼーションにより、マッピングを行なった。その結果、DGSの共通欠失領域を含む領域にマップされたコスミドを、順次DGS患者由来の細胞株DNAとサザンハイブリダイゼーションを行ない、シグナルの定量解析により、欠失領域に位置すると思われるコスミド1個を得た。次に顕微鏡下にDGS共通欠失領域を含めたヒト染色体22q11を切断し、PCR法にて増幅してマイクロクローンライブラリーを作製した。任意に選別したマイクロクローンをプローブとして、DGS患者細胞株DNAとサザンハイブリダイゼーションを行ない、欠失領域に位置すると思われるクローン3個を得た。このうち2個のクローンは、この領域に特異的な反復配列を含むものであった。これらをプローブにしてヒトゲノムコスミドライブラリーをスクリーニングすることにより、2種のコスミドコンティグを得た。最後にこれらコスミドコンティグを用いてヒト胎児脳由来cDNAライブラリーをスクリーニングした結果、一方のコンディグからDGSの原因遺伝子の一候補と考えられる全長4.3kbのcDNAを得たので現在その塩基配列を解析している。また、DGS関連疾患の患者でこれらコスミドを用いたサザンハイブリダイゼーションを行ない、2人の円錐動脈幹異常顔貌の患者でこの2つの領域は欠失していた。この部位の欠失による表現型には多様性があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Kurahashi et al.: "Isolation and mapping of cosmid markers on human chromosome 22,including one within the submicroscopically deleted region of DiGeorge syndrome." Human Genetics. (in press). (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi