研究課題/領域番号 |
05670677
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
羽根田 紀幸 島根医科大学, 医学部, 助教授 (20127525)
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研究分担者 |
大家 隆晴 島根医科大学, 医学部, 助手 (00233023)
小笹 浩 島根医科大学, 医学部, 助手 (70243425)
瀬島 斉 島根医科大学, 医学部, 助手 (00261222)
泉 信夫 島根医科大学, 医学部, 講師 (00129040)
山口 清次 島根医科大学, 医学部, 教授 (60144044)
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キーワード | 小児期からのコホートスタディー / 日米共同比較研究 / 心血管系成人病リスクファクター / 血圧 / 年齢性別血清総コレステロール / 身体計測値 / 皮下脂肪厚 |
研究概要 |
昨年に引き続き成人病予防の観点からの日米の小児の同一プロトコールでのコホートスタディーを行った。現在得られたデータを解析中であるが、日米比較解析が終了したデータについて報告する。 【対象と方法】我々は島根県出雲市の小学校および中学校に在籍の小児を対象とし、米国側はテキサス州ウッドランド地区在住の小児を対象としてた。8〜9歳、11〜12歳、14〜15歳の時点の解析の対象数は、8〜9歳男子出雲地区(以下I地区)96名、ウッドランド地区(以下W地区)44名、8〜9歳女子I地区89名、W地区43名、11〜12歳男子I地区91名、W地区46名、11〜12歳女子I地区89名、W地区49名、14〜15歳男子I地区187名、W地区44名、14〜15歳女子I地区167名、W地区34名であり、解析項目は身長、体重、同一方法、同一基準で計測された上腕後側の皮脂厚、収縮期血圧、拡張期血圧、脈拍数、血清総コレステロールである。 【結果】身長、体重はいずれの年齢ともW地区のほうがI地区より大きい傾向を示した。皮下脂肪厚は男子では両地区で差を認めなかったが、女子ではI地区のほうがW地区より明らかに大であった。脈拍数は男子では8〜9歳と14〜15歳でI地区のほうが多かったが、11〜12歳では差がなく、女子ではいずれの年齢においてもI地区が多かったが、年齢が進むにつれて差は減少した。収縮期血圧はいずれの年齢の男女とも両地区に差は認めなかったが、拡張期血圧はいずれの年齢の男女ともI地区のほうが低かった。性、年齢をマッチさせた平均血清総コレステロールについては、比較した12群のうち10群でI地区のほうがW地区より高く(差は6.3mg/dl〜20.5mg/dl)、2群のみW地区のほうが高値であったが、差は6mg/dl以下とわずかであった。
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