研究課題/領域番号 |
05670683
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉永 正夫 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (10145469)
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研究分担者 |
野村 裕一 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90237884)
今中 啓之 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80223329)
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キーワード | トランスジェニックマウス / 甲状腺機能低下症 / c-erbAβ遺伝子 |
研究概要 |
甲状腺ホルモン抵抗性甲状腺機能低下症の原因の一つは甲状腺ホルモン受容体(c-erbAβ)の異常である。この疾患の病態を把握するために、異常c-erbAβ遺伝子を持つトランスジェニックマウスの作成を行い、前年度までに2匹のトランスジェニックスマウスに導入遺伝子の存在を確認している。 これら2匹のトランスジェニックマウスについて、導入遺伝子が子孫に伝えられるかを検討した。それぞれの2匹についてマウスC57BL/6と交配し、得られた仔マウスについて導入遺伝子の有無をポリメラーゼチェインリアクション(PCR)法を用いて検討したところ、1系統については導入遺伝子の継代が認められたが、1系統については認められなかった。1系統についてはトランスジェニックマウスの系統が確立したので、この系統について変異c-erbAβの発現を検討した。発現をreverse transcription-PCR法を用いて検討したところ、肝臓、筋肉、甲状腺で認められた。すなわち当初予定していた臓器特異性の検討が可能であった。よってこのトランスジェニックマウスは甲状腺機能低下症のモデルマウスとして使用しうると考えられる。
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