研究課題/領域番号 |
05670699
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藪田 敬二郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (30075238)
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研究分担者 |
大友 義之 順天堂大学, 医学部, 助手 (10245764)
福田 豊 順天堂大学, 医学部, 講師 (40208971)
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キーワード | ダイナミックCT / ダイナミックMRI / 腎機能 / 低形成腎 |
研究概要 |
Computed Tomography(CT)およびMagnetic Resonance Imaging(MRI)を用いたdynamic studyを行うことによって分腎の糸球体機能および尿細管機能を定量的に測定することができた。 このことを応用して下記のことを検討した。 7年度研究実施 1)CTおよびMRIによる分腎機能評価(症例追加) Dynamic CTは計26例、男児15例と女児11例で施行した。その結果、平均C-Mjunction timeは糸球体機能低下群(Cor80ml/min/1.73m^2以下)で159±90秒と、糸球体機能正常群(Cor80ml/min/1.73m^2以上)の64±15秒に比して有意に延長していた。また平均M-Pjunction timeは尿比重低下群(1.023以下)で242.9±104.8秒と、正常群の129±40秒に比して有意に延長していた。分腎でのCorとC-Mjunction timeの間と、尿比重とM-Pjunction timeの間で有意な負の相関を認めた。(5年度で検討したC-Pjunction timeをM-Pjunction timeに変更して測定した)Dynamic MRIは5例追加したが、年少児のため呼吸による変動が大きく、時間信号曲線が描けず定量できなかった。しかし左右の皮髄部の画像的変化から、容易に糸球体機能の変化は推測できた。 2)低形成腎と萎縮腎との比較検討 低形成腎6例でdynamic CTとMRIを用いてC-Mjunction timeを測定した。萎縮腎では健側腎に比してC-Mjunction timeは200%以上と有意に延長していたが、低形成腎では健側腎のそれと比率で95%-136%を示し、単位体積あたりの糸球体機能すなわちsingle nepjronの糸球体機能は正常であることが示唆された。 3)腎局所の機能の経時的変化 数例に対し局所のC-Mjunction timeの変化を測定したが、経過観察期間が短いため有意な結果をえることができなかった。
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