小児の潜在性もしくは顕性WPW症候群を伴う上室性頻拍14症例、心室頻拍4例にカテーテルアブレーションを施行した。成功率は14例中8例(57%)であった。部位別では右側4例中2例(50%)、左側10例中6例(60%)であった。右中隔例2例は2例とも不成功に終わった。顕性不顕性で分けると、顕性症例9例のうち成功は4例(44%)であり、潜在性は5例中4例(80%)であった。心室頻拍は4例中1例でアブレーションに成功した。1例に中等度の大動脈弁閉鎖不全を残したが、これはカテーテルの固さの問題であり、アブレーションの手技とは無関係であった。小児例でも本法は十分臨床応用に耐えうる方法であると思われた。
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