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1994 年度 実績報告書

陽子線ブラッグピーク拡大幅可変型リッヂフィルターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05670763
研究機関筑波大学

研究代表者

丸橋 晃  筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (30114135)

キーワード陽子線 / 拡大ブラッグピーク / 拡大ピーク内線量分布調整 / 拡大幅調整
研究概要

昨年度に作製した駆動装置を用い、陽子線のブッラグピーク幅を拡大する実験を継続した。世界的にみて、現在使用されているピーク幅拡大装置はリッジフィルターと車輪状レンジモジュレータの2種類であり、施設ごとにどちらかのものが使用されている。本研究で開発を試みているブッラグピーク幅を拡大するための装置は円錐台形状のMiX-DP材料を四分割したもの(扇形小片フィルター)を2個づつの対として対称的に配置したものである。扇形小片フィルター4個の配置を遠隔操作で変えることにより、拡大されたブッラグピーク幅内の線量分布の修正を可能にするためである。従来のリッジフィルターは固定式であるため、この修整は不可能である。ブッラグピークの拡大幅は扇形小片フィルター(円錐台)の高さによって決まる。拡大幅を変えた場合、扇形小片フィルターの上下両面の面積の関係が拡大ピーク内の線量分布の形成にどのような影響をもつかに実験的検討を加えた。この結果、扇形小片フィルターの高さを変化させても両面の面積の関係を変える必要がないことが判明した。すなわち、ブッラグピークの拡大幅を遠隔操作により可変とする装置を作製する条件として、扇形小片フィルターの上下面の形は固定してよいことが判明した。扇形小片フィルターの上下面を伸縮性のある膜で連結して容器とし、その間を水やシリコングリスなどで充填することなどにより、同一のリッジフィルターでブッラグピークの拡大幅を遠隔操作により可変とすることが可能である。このような装置についてはさまざまな形のものを引き続き試作検討中である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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