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1994 年度 実績報告書

核磁気共鳴装置を用いた三次元放射線治療計画に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670778
研究機関神戸大学

研究代表者

坂口 俊也  神戸大学, 医学部, 助手 (90205732)

研究分担者 児玉 明久  神戸大学, 医学部, 助手 (30252787)
糸氏 英一郎  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (90243302)
山崎 克人  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (50210381)
河野 通雄  神戸大学, 医学部, 教授 (60030938)
キーワード放射線治療 / 治療計画 / CTシミュレーションシステム / MRI / MRシミュレーションシステム
研究概要

前年度まではファントムを用いた基礎的検討をおこなった結果、精度上不十分に臨床応用が可能と考えられた。平成6年度は適応症例を選んで実際に臨床応用を行い、精度及び病変部の描出性ついてCTSSと比較検討した。
症例1)左顎下腺腫瘍再発、67歳、男性;左頚部に腫瘍を認めたが、前治療の影響でCTにて腫瘍の辺縁が不明瞭であったためMRSSを施行した。MRI上腫瘍の辺縁が明瞭であり、容易に治療計画が行えた。
症例2)下垂体腫瘍、55歳、女性;CTにても治療計画が可能であったが、MRIにてより明瞭に腫瘍が描出されており、確認のため、MRSSも同時に施行された。CTによる治療計画と比較して、ほぼ同様の照射野がえられた。
症例3)海綿静脈洞ろう、51歳、女性;CT上、骨によるartifactのため病変部不明瞭であったため、MRSSが施行された。MRSSでは病変部の治療計画が容易であった。
症例4)しこつ洞腫瘍下顎骨転移、44歳、男性;CT上、義歯によるartifactのため腫瘍が不明瞭であった。MRI上腫瘍の辺縁が明瞭に描出されており、容易に治療計画が行えた。
症例5)上顎腫瘍、72歳、女性;CT上、手術後の搬痕と腫瘍の境界が不明瞭なため、MRSSが施行された。MRI上も一部腫瘍の辺縁が不明瞭であったが、CTSSと比較してより正確な治療計画が行えた。
まとめ:MRSSはCTにて辺縁が不明瞭な腫瘍や、骨や義歯によるartifactのためCTにて進展が把握仕切れない場合にはCTSSにかわり、十分な精度で治療計画が行えると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡本欣晃: "MRIを用いた放射線治療計画システムの開発" 新医療. 1月号. 132-134 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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