研究概要 |
平成5年度は正常対照者5名(すべて男性,20代)にのみ,通常の安靜覚醒時と随伴陰性変動(contingent negative variation,以下CNVと略する)の出現時の2つの時期で,^<99m>Tc-HMPAOによるSPECT検査を施行した。 CNVの各大脳部位の電位分布,SPECTによる局所脳血流の大脳皮質および皮質下の諸々の脳部位の血流量分布,および両者の相関に関する解析はまだ十分には行っていないが,安靜覚醒時に比べてCNV出現中には前頭葉中心部(Fz),中心領中心部(Cz)優位のCNVの電位分布に対応して,局所脳血流も前頭葉優位の血流量分布を示す傾向がある。今後,精神分裂病患者を対象として,この対照者データと比較検討する予定である。
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