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1994 年度 実績報告書

うつ病におけるセロトニンレセプター神経伝達機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670815
研究機関大分医科大学

研究代表者

穐吉 條太郎  大分医科大学, 医学部, 講師 (00159344)

研究分担者 土山 幸之助  大分医科大学, 医学部, 助手 (80197730)
山田 健児  大分医科大学, 医学部, 助手 (30210446)
キーワードセロトニン / うつ病 / レセプター / アゴニスト / アンタゴニスト
研究概要

セロトニン(5HT)・レセプターはうつ病において重要な役割を果たしていると考えられている。今までは5HT-1Aおよび2Aレセプターに研究の主眼がおかれていた。ところが最近になって5HT-2Cレセプターが注目されるようになってきた。その理由として5HT-2Cレセプターは5HT-2Aレセプターと同じセカンドメッセンジャーであるイノシトールリン脂質系と連関しているが、5HTに対する親和性は10倍以上である。5HT-1Cレセプターは5HTを髄液に産生している脈絡叢に多く分布していることがあげられる。今回我々はセロトニン2Cレセプターにおける抗うつ薬の影響について培養細胞を用いて研究した。5HT-2CレセプターはCHO細胞に発現させた。5HT,5-HT-2CレセプターのアゴニストであるMcPP、5HT-2Cおよび2AレセプターのアゴニストであるDOIは5HTによる細胞内Caを急激に増加させた。5HTレセプターのアンタゴニストであるmianserin、mesulergine、ritanserin、ketanserinはこの反応を有意に抑制した。抗うつ薬であるamoxapineも5HTによる細胞内Caの増加を完全に抑制し、amitryptyline,nortriptyline,imipramineは約50%減少させた。これらのことは5HT-1Cレセプターがうつ病において何らかの重要な働きをしていると考えた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Jotaro Akiyoshi: "Rapid Desensitization of Serotonin 5HT_2c Receptor" Journal of Neuro chemistry. 64. (1995)

  • [文献書誌] Jotaro Akiyoshi: "Effects of 8-OH-DPAT on Corticosterone" Prog.Neuro-Psychopharmacol & Biol Psychiat. 19. 93-103 (1995)

  • [文献書誌] Renji-Yamada: "The effect of Chronic Administration" Prog.Neuro-Psychopharmacol & Biol Psychiat. 18. 409-416 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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