研究課題/領域番号 |
05670839
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
田原 和夫 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (60241965)
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研究分担者 |
平井 愛山 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10189813)
下条 直樹 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (40221303)
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キーワード | 甲状腺刺激ホルモンレセプター / バセドウ病 / 自己免疫 |
研究概要 |
ヒト甲状腺刺激ホルモンレセプター(TSH-R)の細胞外ドメインをコードするcDNA部分をpolymerase chain reaction(PCR)にて増幅し、ファルマシア社の蛋白発現ベクターであるpGEX-2Tにサブクローニングした。続いて、このTSH-R細胞外ドメインを含む、pGEX-2Tベクターを大腸菌に導入して、IPTGによりglutathion S-transferase(GST)とのfusion proteinとして発現させ、Glutathione Sepharose 4Bカラムにて精製した。このヒトTSH-R/GST fusion proteinをSDS-PAGEとヒトTSH-R特異的抗体によるwestern blotにて分析したところ70〜80Kの蛋白として同定された。このTSH-R/GSTfusion proteinは、更に、分取用ゲルにて大量に精製し、この精製した蛋白は、その一部をゲルに流してsilver染色にてsingle bandであることを確認した。 現在、バセドウ病患者の末梢血リンパ球を採取し、抑制的に働く可能性のあるCD8陽性T細胞を除去した後に、ヒトTSH-R/GST fusion proteinによる刺激及びコントロールとしてのGST刺激による^3Hチミジン取り込みの差により、ヒトTSH-R特異的T細胞株の樹立を試みている。また一方では、バセドウ病患者では、甲状腺内の浸潤T細胞が、TSH-Rにより刺激されているとする考え方もあるので、手術時に得られたバセドウ病患者の甲状腺により、リンパ球を分離し、そのリンパ球を用いて、同様に、T細胞のクローニングを試みている。
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