研究課題
1.ヒト造血幹細胞を、hIL-6/SCIDマウスでの脾コロニーとして定量する系の確立。1)SCIDマウスのconditioningの条件をいろいろ検討したところ、250cGyをこえると、全匹死亡するので、radiationは250cGyとし、さらにマウスc-kit抗体を75μg静注するというcoonditioningを行なった。2)conditioningしたhIL-6/SCIDに臍帯血細胞1-2x10^7、あるいはCD34プレートを用いて単離したCD34^+細胞1-2x10^5を静注し、day1、3、5、7、9にhIL-3 1μg、hGM-CSF8μgを静注した。day11にspleenを観察したが、脾コロニーは見られなかった。現在、問題点を検討中である。2.hIL-6/SCIDマウスを用いた、ヒト造血系の再構築。conditioningしたSCIDマウスに、ヒト骨髄細胞を静注したところ、9週間後にでも325μg/mlのヒトIgGが検出できたが、IgM、IgAは感度以下であった。現時点では、ヒト造血系の再構築には成功していない。