アレルギー炎症の病態において重要な役割を果たしている好酸球の造血幹細胞からの分化に関して、我々は分子レベルでの解析を行っている。本年得られた生かは以下の通りである。 1.好酸球特異顆粒蛋白である好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)の遺伝子発現が転写レベルで 制御せれており、そのmRNAの半減期は2.5時間であった。 2.このEPOの遺伝子発現を制御するプロモーターには、negativeに作用する領域(-112bp〜-103bp)とpositiveに作用する領域(-103bp〜-83bp,-62bp〜-43bp)の存在が示唆された。
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