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1993 年度 実績報告書

腎におけるイオンチャンネルのクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 05670968
研究機関自治医科大学

研究代表者

鈴木 誠  自治医科大学, 医学部, 助教授 (10196868)

キーワードカリウム チャンネル / 腎臓 / Mechano sensitive / CDNA
研究概要

本研究では、本研究者がすでに単離した腎臓におけるK channel(RACTK1:Nature,367:642,1994)を参考にmechano-sensitive channelをcloningすることを目的とした。
RACTK1塩基配列とアクチンとの結合部位を参考にPCRをもちいて、プローベを作成し、プラークハイブリダイゼーションをもちい目的のcDNAを単離することに成功した。M13/pBluescriptにサブクローニングされた新しいKチャンネル(Rabbit acting binding K channel 1:RAABK1)はin vito transcriptionによりcRNAが合成されCHO(Chinese Hamster Ovary cell)で発現された。RAABK1は120pSでcell-attached patchesでは、安定して発現が観察されるが、自然に活性が落ち、またpatchesを細胞からはなすと(cell-free patches)消失する。この性質はROMK1(Nature,362:31,1993)と似ており、細胞内のATPで活性化されることが予想された。しかし、当初期待したように吸引などの物理的刺激には反応しなかった。現在この塩基配列を検討中であったが研究費等の問題で途中である。ごく最近mechano〓sensitive ion transportに必要な膜貫通部位における配列(Nature,367:470,1994)が明らかにされたが、そのような配列はRAABK1にはなく、むしろROMK1に約70%のホモロジーがあるところまで、突き止められた。今後塩基配列、組織分布、channelの詳細な性質を明らかにする予定である。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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