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1993 年度 実績報告書

慢性膵炎に対する膵切除,膵管再建術における残存膵の組織および機能変化の実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05670978
研究機関北海道大学

研究代表者

奥芝 俊一  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (70185536)

研究分担者 下沢 英二  北海道大学, 医学部, 助教授 (40206230)
加藤 紘之  北海道大学, 医学部, 教授 (80002369)
キーワード慢性膵炎 / 膵管閉塞 / 膵管ドレナージ / 膵再生
研究概要

膵管閉塞で荒廃した膵組織が、閉塞膵管の再開通でどのように変化するかマウス膵臓をもちいて組織学的、計量形態学的に検討した。膵管閉塞で膵腺房細胞は消失し、膵臓は形態的、機能的に荒廃した。閉塞膵管を再開通させると、萎縮した小葉内に再生腺房細胞が観察されるようになり、さらに腺房細胞数は増加して萎縮した臓器の形態を修復することがわかった。再生腺房細胞の再生過程、分布状態、数量変化から、腺房細胞の再生母地は導管系細胞上皮細胞と考えられた。また、再生した腺房細胞は分泌顆粒を豊富にもち、機能的にも正常とほぼ同様と考えられた。以上の結果は、慢性膵炎に対する膵管ドレナージによる膵再生、膵外分泌機能回復の可能性を示唆する。また、膵内分泌系細胞は光学顕微鏡的観察では形態的に変化しなかったが、今後、電子顕微鏡的観察、超微立体構築の変化の解析等により、さらに検討することが必要と考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安保義恭: "マウス閉塞膵管の再開通による膵組織の定性ならびに定量組織学的検討" 北海道医学雑誌. 68(6). 873-884 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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