nm23遺伝子は乳癌等では転移に抑制的に働く一方、大腸癌では癌の悪性化進展に伴い、nm23遺伝子発現が高くなるとの報告もある。今回我々はマウス大腸癌細胞Colon26にnm23遺伝子をトランスフェクションし、nm23遺伝子発現とIn Vitroでの細胞増殖能、C-myc遺伝子発現およびマウス尾静脈注による肺転移能との関係を検討した。 [結果] nm23αの高発現株ではC-mycの高発現がみられ肺転移能の抑制が認められたが、nm23αの発現とIn Vitroでの細胞と増殖能には相関を認めなかった。
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