マウス大腸癌細胞Colon26にrat nm23αおよびβをレトロウィルスベクターpMV-7に組み込みDEAE-Dextran方にてをトランスフェクション後、G418にてセレクションしクローンを得た。対称としてベクターのみをトランスフェクションしたクローンを作成した。これらのクローンを培養しDNA.RNAを抽出した。得られたDNAをイントロンを挟む部位でPCRし、トランスフェクションを確認できたクローンをノザンブロッティングにてnm23、c-mycの発現をみた。またin vitroでの細胞増殖能、動物実験での癌転移能を検討した。nm23α高発現株ではControl群と比べの間でc-mycの発現は増強がみられたが、in vitroでの細胞増殖能には両群間に差がみられなかった。しかし、マウス尾静脈内への癌細胞注入による肺転移数(m±SD)は、nm23α高発現株(n=7)では1.6±1.5個とControl群(n=4)の29.5±10.1個と比べ有意な減少がみられた。
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