研究課題/領域番号 |
05671031
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
福田 護 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (50081724)
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研究分担者 |
田所 衛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80081644)
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (90121201)
太田 智彦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (60233136)
有村 俊寛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70232072)
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キーワード | 乳癌 / 非触知 / P34^<cdc2> / 細胞周期 / western blotting / 免疫染色 / マンモグラフィ |
研究概要 |
[はじめに]マンモグラフィ(マンモ)で発見された非触知乳癌病変の増殖能を解析するため、細胞周期のG2M期へ誘導するprotein kinaseであるp34^<cdc2>の発現状態を、正常乳腺組織、乳腺症組織、非触知乳癌組織、触知乳癌組織で検討した。 [研究対象および方法]凍結組織がある触知乳癌58例でp34^<cdc2>の発現をwestern blottingを用いて検討した。コントロールは同じ症例の正常乳腺組織(12例)とした。ケミコン社(monoclonal)の抗体を使用した。 次ぎに、マンモで非触知乳癌を疑ったが生検で良性(乳腺症)であった6例、マンモで発見された非触知乳癌16例(非浸潤癌が8例、浸潤癌が8例)、触知乳癌8例のパラフイン標本を用いて、p34^<cdc2>(抗体、Santa Cruz Biotechnology Inc社)を免疫染色した。染色陽性細胞の率(染色陽性細胞数/腺細胞数あるいは癌細胞数×100、400倍、5視野)でp34^<cdc2>の発現程度を評価した。 [結果]western blotting上p34^<cdc2>が検出できたのは触知乳癌58例中14例(24.1%)、正常乳腺組織11例中0例(0%)であった。p34^<cdc2>陽性とn、ly、v、には相関がなかった。 p34^<cdc2>染色陽性細胞率が2%以上であったのは、良性(乳腺症)6例中1例(16.7%)、非触知乳癌16例中16例(100%)、触知乳癌8例中8例(100%)であった。p34^<cdc2>染色陽性細胞率が4%以上であったのは、良性(乳腺症)6例中1例(16.7%)、非触知乳癌16例中6例(37.5%)、触知乳癌8例中7例(87.5%)であった。 [考察および結語]p34^<cdc2>のwestern blottingより、p34^<cdc2>が乳癌の増殖能を反映する新しいマーカーであることがわかった。 p34^<cdc2>染色陽性細胞率は、良性<非触知乳癌<触知乳癌の順であった。 以上より、マンモ発見の非触知乳癌は、良性に比較して高い増殖能を有し、治療の対象になると考えられた。
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