研究課題/領域番号 |
05671069
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70190999)
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研究分担者 |
三森 巧士 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
本田 雅之 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90203249)
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キーワード | 消化器癌 / cDNAサプトラクション / 癌の悪性度 / 転移 / 組織型 / 遺伝子 / 癌遺伝子 |
研究概要 |
消化器癌における転移に関する遺伝子を同定するには、これらの遺伝子が多く発現されている群(腫瘍組織)とほとんどされていない群(正常組織)間での、cDNA subtraction methodを行う事が最も有用である。そこでわれわれは、外科臨床材料をcDNA subtraction methodで解析し、消化器癌の形態と転移形式を規定する各々の遺伝子を見出し、双方の関係を明らかにすることを目的として本研究を施行中である。 平成5年度は外科材料の収集、total RNAの抽出、cDNA libraryの作製を行った。 平成6年度は実際にcDNA subtractionを開始すると同時に、別の方法であるdifferential display法による検索も開始した。現在までに、腫瘍組織と正常組織で発現差の著しい遺伝子としてmatrix metalloproteinase7(MMP7)、integrin α6を同定した。MMP7については、癌の進行度と有意の相関を示し、浸潤・転移に重要な役割を担っていることを明らかにした(Mori etal.Cancer,in press)。また、integrin α6は組織分化度と相関し、転移にも関連していることを明らかにした(Hepatology,submitted)。現在、MMP7、integrin α6について更に詳細に検索中である。
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