研究概要 |
Tc-99mHMPAO標識白血球スキャンを実際の臨床症例に適用し、成果の一部を平成6年2月の日本消化器外科学会で報告することができた。 1.白血球への標識(小林真が担当) 適切な標識操作を決定するために、条件をかえてスキャンを試みた結果,被験者から40ml採血し、1時間で標識操作を完了できる様になった。標識白血球の成分は好中球80.2%,リンパ球11.2%,単球2.4%,好酸球4.8%,好塩基球1.1%で、好中球が大部分で、体外から投与(静注)した好中球の体内動態を調べている検査と考えられた。標識操作を一定にし、臨床例に適用した。 2.本検査の精度(診断率)(安田聖栄が担当) 臨床例50例に適用した結果は、True positive21例,False positive2例,True negative24例,False nigative3例で,Sensitivity87.5%,Specificity92.3%で、感染・炎症巣の診断精度は高く、実際の臨床での一般的検査として、確立できる可能性大と考えられた。 現在英文論文を執筆している。
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