研究概要 |
1.骨格筋を循環補助に使用することをめざした研究を促進するためには、バースト刺激と種々の刺激様式の設定が可能な植え込み型骨格筋刺激装置の開発が不可欠と考え、この分野の研究で求められる種々の条件を十分に満たす骨格筋刺激装置の開発を目指した。 2.植え込み型骨格筋刺激装置の基本設計:(1)バースト刺激,(2)実験動物への植え込み,(3)刺激条件の経皮的設定変更,(4)心臓同期刺激が可能な骨格筋刺激装置の回路の基本設計を、新潟大学工学部情報工学科牧野秀夫助教授と共同で行った。 3.試作機の製作および基本動作の確立:実際に刺激装置の試作機を製作し、犬を使った急性実験でその基本動作を確認した。 4.プログラマブル機能の確認:プログラマーおよびソフトウェアの開発を併せて行い、犬を用いた急性実験でプログラミングシステム及び刺激装置のプログラマブル機能を確認した。以上の結果から、刺激装置本体の基本設計には問題ないことが確かめられた。 5.パッケージ技術の確立:今回の機種では、加工が容易で安価なABS樹脂を使用したコンテナーを製作し、刺激装置の回路を収納した。植え込み型で重要な防水技術を含めたパッケージ技術の目処が立ったが、大きさ60×92×22mm、重さ140gでやはりまだ大きく、今後解決すべき問題点として残った。
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