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1994 年度 研究成果報告書概要

新しい術中 心筋保護法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671118
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

澤 芳樹  大阪大学, 医学部, 助手 (00243220)

研究分担者 福嶌 教偉  大阪大学, 医学部, 助手
門場 啓司  大阪大学, 医学部, 助手 (00185886)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワードMyocyte / Eudothelial cell / reperfucion ivjury / Neutrophil / Complemeut
研究概要

心筋虚血再灌流障害は、血管内皮細胞と好中球の相互作用を契機として惹起されると報告されている。このことより血管内皮細胞保護は再灌流障害の発生を防止する上で極めて重要と考えられる。そこで虚血心筋における血管内皮細胞障害の関連性およびその機序を明らかにし、血管内皮保護を目的とした新しい心筋保護法を開発することを目的とした。
平成5年度は、ラット心の逆行性灌流およびpercollによる分離分画法によるin vitro心筋、及び冠血管由来血管内皮細胞モデルの開発、palladium catalystを用いたin vitro虚血再灌流モデルの開発、in vivoの好中球による心筋虚血再灌流障害モデルの開発を行った。
平成6年度は、昨年度開発したラット心の逆行性灌流およびpercollによる分離分画法により得た冠血管由来血管内皮細胞を2代目まで継代培養し、心筋虚血再灌流後冠血管内皮細胞障害におけるNOの役割を血管透過性及び好中球活性化の点からin vitro実験系を用いて検討した。6時間の低酸素化の後再酸素化しこのとき好中球、L-arginine、Nitroprussideを添加し1時間のincubation後、血管透過性、chemiluminescence値、好中球の接着率を測定した。血管透過性は6時間低酸素に好中球を加えた群で有意に増加した。これはL-arginine、Nitroprussideの添加により有意に軽減された。chemiluminescence値、好中球接着率は6時間低酸素により有意に増加し、L-arginine、Nitroprussideの添加により有意に軽減された。
以上より、虚血再灌流時の好中球の血管内皮細胞への接着及び活性化と血管透過性の上昇は血管内皮からの分泌低下が関与していることが示唆された。

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公開日: 1996-04-15  

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