・TE671細胞に確かに重症筋無力症(MG)患者血清が結合し、これがTE671細胞特異的であることをW138線淮芽細胞との相違により証明した。 ・アセチルコリン受容体特異的モノクロナル抗体がTE671に結合しW138細胞には結合しないことを証明した ・抗アセチルコリン受容体抗体のうちアセチルコリン受容体の細胞質内部分のみに結合するモノクロナル抗体はTE671細胞が生きている状態であると結合できないが、これを固定して膜を処理して透過性を高めると結合しうることを示した ・抗アセチルコリン受容体抗体陽性MG患者の90%はTE671細胞に結合する抗体を有していたが両者の抗体価の間には相関性がなかった ・抗横紋筋抗体陽性患者(胸腺腫の患者等)で抗アセチルコリン受容体陰性のものの血清はTE671細胞に結合する抗体がなかった ・抗アセチルコリン受容体抗体陰性MG患者のうちTE671細胞に結合する抗体をもつものがあったしたがって従来の抗体測定法では検出できない抗アセチルコリン受容体抗体を検出できる可能性がある ・TE671と反応させた後はMG血清中の抗アセチルコリン受容体価が減少したこれは患者にとって重要な、細胞外アセチルコリン受容体結合部位に対する抗体と吸着除去できる可能性を示唆する。
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