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1993 年度 実績報告書

ヒスチジン緩衝液を用いた新しい心筋保護液の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671123
研究機関香川医科大学

研究代表者

今脇 節郎  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70193688)

研究分担者 前田 肇  香川医科大学, 医学部, 助教授 (00075508)
キーワードランゲンドルフ潅流モデル / St.Thomas液 / 心筋保護液 / 心筋虚血
研究概要

ランゲンドルフ潅流モデルを用い、兎とratを用いてSt,Thomas液とヒスチジンを含む心筋保護液のglobalな心筋虚血後の心機能の回復、心筋組織障害を比較検討した。通常の開心術と同様にTopical coolingを行ない、30min毎の心筋保護の投与を行う虚血条件ではSt,Thomas群とヒスチジン液群では左室収縮回復率は両者とも75%以上の回復をしめし有意差を認めなかった。潅液流を採取してのCPKは前者の方が低値をとりヒスチジン液の心筋保護効果の有意性を示す結果が得られなかった。そこで、虚血条件を常温下2時間として、1回の心筋保護液投与という条件で両者の比較を行なったが、両者とも左室収縮率の改善は55%以上であり有意差を認めなかった。ランゲンドルフ潅流モデルでのヒスチジン液の心筋保護効果の従来の心筋保護液に対する有意性を証明できていないので、大型動物を用いた人工心肺による体外循環の実験をまだ行えないのが実情である。今後はratを主として用いランゲンドルフ潅流モデルで虚血条件をいろいろと替えて比較検討する予定である。また左室内にバルーンを挿入して圧を測定していたが、左室に前負荷を容量でかける条件とし、大動脈流量、冠動脈流量、大動脈圧、左室圧などを測定し比較検討する予定である。さらに、最後の心筋保護液に最近臨床で使用されている新しい強心剤amrinonを加えてその心筋保護効果を検討する予定である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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