研究課題/領域番号 |
05671127
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
戸部 道雄 横浜市立大学, 医学部・第一外科, 講師 (70244431)
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研究分担者 |
平野 克典 横浜市立大学, 医学部・第一外科, 助手 (70238377)
磯田 晋 横浜市立大学, 医学部・第一外科, 助手 (40254172)
松本 明彦 横浜市立大学, 医学部・第一外科, 教授 (20045975)
岩崎 博幸 横浜市立大学, 医学部・第一外科, 助手 (90254177)
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キーワード | 骨格筋 / 循環補助 / 電気的モニター / 誘発電位 / 電気的トレーニング |
研究概要 |
我々は心不全に対する新しい外科的治療法である自己骨格筋を用いた循環補助における非侵襲的な骨格筋機能の評価法として、電気的モニター開発の基礎的なデータの集積に当たっている。現在までに我々は、 1)骨格筋を刺激する電気的刺激によって生じる誘発電位には電気的ノイズのシグナルである神経誘発電位と、我々が必要とする骨格筋の電気的活動のシグナルである骨格筋誘発電位の二つの情報が混在しているが、電気刺激から誘発電位発生までのそれぞれのタイミングの違いを解析し、我々がモニターすべき電気的情報の時間的部位を明らかにした。 2)電気刺激の刺激周波数の変化によって生じる骨格筋の高頻度電気刺激疲労における力学的疲労と電気的情報の関連が明かとなり、モニタリングにおける力学的疲労度のパラメーターがわかった。 3)電気的トレーニングによって作成した対疲労性骨格筋を作成し、トレーニングしていない骨格筋との間の電気情報の相違から、耐疲労性獲得のモニタリングの可能性を検討すると共に、それぞれの骨格筋が等張収縮、等尺収縮あるいは外部仕事を発生する動的な収縮の3つの収縮形態において、力学的特性と電気的情報を記録解析し、1)および2)から示されたそれぞれのパラメーターが耐疲労性の状態および耐疲労性骨格筋の疲労と予備能力のモニタリングとして至適であるか否かを検討している。 データの集積はほぼ予定通り進行しており、平成6年度にはシステム実用化の可能性の検討に必要な基礎的な資料の集成を行うことが出来ると考えられる。
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