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1993 年度 実績報告書

弓部大動脈瘤手術に対する補助手段としての一側脳灌流法の頭蓋内血流の評価

研究課題

研究課題/領域番号 05671134
研究機関昭和大学

研究代表者

高場 利博  昭和大学, 医学部, 教授 (00053851)

研究分担者 饗場 正宏  昭和大学, 医学部, 助手 (70255735)
村上 厚文  昭和大学, 医学部, 助手 (50255733)
田中 弘之  昭和大学, 医学部, 助手 (30255731)
山田 眞  昭和大学, 医学部, 講師 (20230477)
舟波 誠  昭和大学, 医学部, 講師 (50138434)
キーワード脳分離体外循環 / 眼動脈血流 / ドプラエコー
研究概要

1.眼動脈血流速度
10例の成人開心術において体外循環前および中にドプラエコーで眼動脈血流速度の測定を行った。その結果、眼動脈血流速の平均は0.31±0.02m/secであり、体外循環中はポンプ流量の影響を受け前値の20-30%まで低下した。また、眼動脈血流は心拍出量およびポンプ流量の間に相関係数0.8以上の強い相関を示した。
2.腕頭動脈血流量
平成5年11月より電磁血流計用フロープローブが使用できるようになり、計4例の成人開心術において腕頭動脈血流とドプラエコーによる眼動脈血流の同時測定を行った。その結果、以下のことが判明した。
(1)腕頭動脈血流量は体外循環前は心拍出量の約10%であり体外循環中はポンプ流量の約7%となった。したがって、体外循環により腕頭動脈血流量は30%減少したことになり、上記1で判明した眼動脈血流速の減少の割合と一致することがわかった。
(2)腕頭動脈血流量の波形と眼動脈血流速の波形はほぼ同一のパターンを示すことがわかった。
これらのことから体外循環により内頚動脈を介し頭蓋内に送られる血流は頭蓋内動脈の分枝である眼動脈の血流を測定することにより間接的に測定することができると考えられた。
3.今後の研究
以上の知見を弓部大動脈瘤の手術で応用する。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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