研究課題/領域番号 |
05671172
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
濱田 潤一郎 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (40253752)
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研究分担者 |
後藤 恵 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (50240916)
倉津 純一 熊本大学, 医学部, 助教授 (20145296)
生塩 之敬 熊本大学, 医学部, 教授 (20028583)
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / 髄腔内播種 / 髄腔内化学療法 / BCNU / リポソーム |
研究概要 |
1.ラットグリオーマ髄腔内播種モデルにおけるhybrid-liposome包埋BCNU(lipo-BCNU)髄腔内投与の抗腫瘍効果 180gmのラットの大槽内に、ラットグリオーマ細胞C6を1×10^6個/0.1mlまたは5×10^6個/0.1mlを移植してグリオーマ髄腔内播種モデルを作成し、その2日後にlipo-BCNU2.5mg/bodyを投与し、その抗腫瘍効果をコントロール群との生存日数の比較をすることによって判定した。実験は6回行った(各群n=5-16)。いずれの実験でも治療群の生存日数の方が延長し、うち3回においてコントロール群と比較して統計学的に有意差がみられた。 2.犬におけるlipo-BCNU髄腔内投与後の薬物動態 体重11.8kgおよび12.1kgの雑種成犬の大槽内にそれぞれlipo-BCNU1.0mg/1mlまたは5%dextroseに溶解したBCNU1.0mg/1mlを投与し、その後、経時的に大槽内の髄液を採取し、髄液中BCNU濃度を高速液体クロマトグラフィーにて測定した。その結果、髄液腔内半減期はlipo-BCNUが12.1分、5%dextrose溶解BCNUが4.2分とlipo-BCNUの方がhybrid-liposome包埋による薬剤の徐放効果のために薬物動態上有利であることが判明した。
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