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1995 年度 実績報告書

てんかんの発現機構と新しい外科治療の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671175
研究機関鹿児島大学

研究代表者

朝倉 哲彦  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30075254)

研究分担者 八代 一孝  鹿児島大学, 医学部, 助手 (20264418)
中村 克巳  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60180361)
新納 正毅  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30172612)
門田 絋輝  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (00094136)
キーワードEpilepsy / Surgical Treatment / Magnetic Resonance Imaging / Magnetic Resonance Spectroscopy / ^<31>P-Chemical Shift Imaging / CSI / Vagus Stimulation
研究概要

難治性てんかんに対する診断の確立・手術適応の決定の研究および磁気共鳴装置(以下MRIと略す)によるてんかん焦点におけるエネルギー代謝の検討を行った。海馬・側頭葉に関して、MRSによる燐代謝を^<31>P Spectroscopyにより、てんかん焦点のin vivoでの燐エネルギー代謝についててんかん患者および実験的に検討した。その結果は、第20回鹿児島てんかん懇話会(7月28日:鹿児島)、第19回東海神経懇話会(6月10日:名古屋)、第40回大島郡医師会県立大島病院合同カンファレンス(5月22日:奄美大島)、第23回日本小児神経外科学研究会(5月18-19日:松江)、同サテライト・シンポジウムてんかん外科コース、大島郡医師会大島郡薬剤師会学術講演会(4月28日:奄美大島)、第24回日本医学界総会(4月7-9日:名古屋)、第29回日本てんかん学会(10月3,4日:大分)、第18回ペンフィールド記念懇話会(10月23日:名古屋)、第54回日本脳神経外科学会総会(10月27日:名古屋)、において発表した。結果をまとめると、1)てんかん焦点では、発作間歇期には、hypometabolismが、また発作時にはhypermetabolismが指摘された。この点に関して、局所脳血流測定装置ならびにChemical Shift Imagingによって、てんかん焦点の代謝を検討した。(2)MRSによる^<31>P-CSIにおいて、てんかん原性焦点でのATP,PCr,PDE,Pi,PME,Total Phosphateの検索を行い、てんかん患者におけるてんかん原性焦点の指標を作成した。また、上記^<31>P-CSIによるてんかん原性焦点での燐代謝エネルギーに関する検討をおこない、発作時Piの上昇、発作間歇期には、PCrの低下がみられ、またPDEの上昇が認められた。2)実験てんかんモデルによる^<31>P-MRSの検討では、発作開始からPiの上昇が認められた。3)^<99m>Tc-HM-PAO SPECT、および^<123>I-IMP SPECT、Xenon CTによる、てんかん患者の局所脳血流測定では、発作焦点では、約80%に低潅流域として、また発作時には血流の増加を認められた。この研究では、てんかんの発現機序解明のため、エネルギー代謝の面から検討を臨床的・実験的検討を行いその結果に基づいた新しい治療の開発として、迷走神経刺激によるてんかんの治療の研究も行ない、発作の減少を認めている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Asakura: "Callosotomy;physiological effects and outcome" Crit.Rev.Neurosurg.5. 145-149 (1995)

  • [文献書誌] 朝倉哲彦: "てんかんの画像診断および外科治療" 第24回日本医学会総会会誌II. 500- (1995)

  • [文献書誌] 朝倉哲彦: "てんかんの外科の温故知新-歴史年表" 脳神経外科. 23. 831-844 (1995)

  • [文献書誌] T.Asakura: "^<31>P-MRS (chemical shift imaging) of the epileptic brain" Asian Medical Journal. 38. 567-570 (1995)

  • [文献書誌] 朝倉哲彦: "てんかんに対する迷走神経刺激" クリニカル ニューロサイエンス. 14. 110-111 (1996)

  • [文献書誌] 朝倉哲彦: "てんかんの外科" Annual Review 神経1996. 288-296 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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