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1993 年度 実績報告書

Drug Delivery Systemを応用した悪性脳腫瘍の集学的治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671189
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

久保 長生  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (10075690)

キーワードDDS. / glioma / Immunohistochemicel S〓udy
研究概要

悪性脳腫瘍に対して高分子材料をcarrierとした徐放性制癌剤による局所療法を主体とした集学的治療を行った。これらの臨床例の解析をおこない、今後の研究の指標とする。すなわち、ACNU徐放性剤と5Fu徐放性剤によって治療された症例では明らかにその効果について差があり、これが腫瘍の組織学性格によるものか、担体によるものなのか、検討する。まず、悪性脳腫瘍の病理形態学的検索では、とくにmalignant gliomaをGFAP,S-100,MBP,Vimentin,NSE,Ki-67などのいわゆる腫瘍マーカーを用いたimmunohistochemical methodにて検討し従来の組織学的及び電子顕微鏡検索結果と合せて、その悪性因子について研究した。悪性神経膠腫、とくに膠芽腫は局所療法を加えた放射線化学療法にても充分な治療効果は上げられなかった。しかし、2例は4年生存しており、一部には従来の治療より効果がよい症例もみられた。本治療を行った5例の悪性膠腫において、再発手術により得られた組織標本の検索を行った。局所治療後の免疫反応について免疫組織学的検索を行った。結果:1)脳腫瘍再発部周辺では免疫反応としてリンパ球浸潤、とくにT細胞の浸潤と反応性グリアの増生が見られた。2)周辺組織は結合組織の増生が強く見られ、局所治療投与された抗腫瘍剤がこの結合組織で覆れる傾向にあった。3)徐放性抗腫瘍剤の投与され部位は著明な腫瘍組織壊死が見られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 久保長生: "Drug Delivey Systemを応用した悪性脳腫瘍の集学的治療に関する研究" 外科治療. 69. 216-217 (1993)

  • [文献書誌] 久保長生: "徐放性抗腫瘍剤による局所療法後の脳腫瘍周辺の免疫組織反応について" Drug Delivery System. 8. 449-452 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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