研究課題/領域番号 |
05671220
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佛淵 孝夫 九州大学, 医学部, 講師 (40190219)
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研究分担者 |
神宮司 誠也 九州大学, 医学部, 助手 (80235829)
泉 敏弘 九州大学, 医学部, 助手 (90253426)
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キーワード | 骨粗鬆症 / ホルモン / 成長因子 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
成長ホルモンが多く分泌されることによる末端肥大症患者において骨粗鬆化を来すことがあるが、我々は正常ラットにおいて成長ホルモン投与による局所性の成長因子の変化について検討した。つまり、正常ラットに、成長ホルモンを皮下投与し経時的に肋軟骨を採取し、軟骨における成長因子のメッセンジャーRNA(mRNA)の発現を観察すると、トランスフォーミング増殖因子(TGF-B)は変動は少なかったが、インシュリン様成長因子(IGF-I)および塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)では経時的に増加した。その増加率は、成長ホルモン投与後12時間にてIGF-Iで3倍となり、bFGFにては15倍となった。つまりその変化は一般的に成長ホルモンによるIGF-Iの変化が報告されているが、bFGFの変化の方が大きかった。このことは成長ホルモンが局所において様々な成長因子を介して作用していることを示唆するものである。 現在、骨組織において成長ホルモンの成長因子の発現に対する影響を上記と同様に検討しており、さらに内分泌代謝異常実験動物の作製を行なっており、これまでに行なってきたラット組織採取法および各成長因子のノーザンブロット法による解析方法をそのまま用いて、ラット骨組織における各成長因子の発現を検討している。
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