通過静脈をもつ静脈皮弁においてPlasmatic Imbibitionと静脈流とどちらが優位なのかを検討。家兎48羽を4群に分けて、各々12羽すなわち3x4.5cmの24皮弁ずつを作製した。 《方法》 1群:植皮片と母床との間にfluoresceinを静脈より注入した。 2群:植皮片と母床間に他の家兎にfluoresceinを注入した後に採取し遠沈させたplasmaを注入した。 3群:静脈皮弁と母床との間に上記操作を加えたplasmaを注入。 4群:静脈皮弁作製後fluoresceinを静脈から注入。 5群:皮弁と母床との間にテフロン膜を挿入し、母床との接触を遮断しfluoresceinを注入。 《結果》 1群:注入後より皮弁全体が蛍光を発し、経時的の蛍光は増強した。 2群:静脈は蛍光を発しないが、植皮片全体は蛍光を発した。 3群:2群と同様の所見を得た。 4群:注入後に中心静脈が蛍光を発するようにな2-3時間経過してより静脈の周辺が染色されるようになったが皮弁は染色されなかった。 5群:4群と同様の所見を得た。 《考察》 中心静脈温存した静脈皮弁は静脈流れと母床からのPlasmatic Imbibitionが同時に生じた。
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