研究課題/領域番号 |
05671229
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高岸 憲二 北里大学, 医学部, 教授 (70154763)
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研究分担者 |
利根川 雅俊 北里大学, 医学部, 助手 (40217518)
西村 明人 北里大学, 医学部, 助手 (70208213)
五艘 行信 北里大学, 医学部, 講師 (20112659)
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キーワード | 変形性関節症 / 人 / マウス / II型コラーゲン / 軟骨型プロテオグリカン / 免疫 / 慢性関節リウマチ |
研究概要 |
C57BL/6マウスの一亜系であり、膝に変形性関節症(OA)を自然発症するOAマウスにおいては6カ月齢では組織学的にOAの発生は認められなかったが、24カ月齢においては程度の差はあるが、明らかなOAの発生を全例に認めた。しかし、いずれの月齢においてもII型コラーゲンおよび軟骨型プロテオグリカンに対する液性および細胞性免疫は認められなかった。それに対してDBA/1マウスで作製したコラーゲン関節炎においてはII型コラーゲンに対する明らかな液性および細胞性免疫を認めた。また、軟骨型プロテオグリカン(プロテオグリカンコア蛋白)にて免疫した3カ月齢のBalb/c、4カ月齢のDBA/1および3カ月齢のC57B1/6マウスにおいてはBalb/cマウスの1匹が軽度であるが明らかな関節炎を発症し、それぞれのマウスも軟骨型プロテオグリカンに対する液性および細胞性免疫が程度の差はあるが認められた。OAマウスにおける関節軟骨上に免疫グロブリンが沈着しているかどうかを検討したが、今回観察したマウスの関節面には沈着を認めなかった。よって、膝に変形性関節症(OA)を自然発症するOAマウスにおけるOA発症機序には免疫反応の関与はないと推測された。ヒト血清においては80名の正常健常人の血清中抗II型コラーゲン抗体価は高値を示したものは一例もない。それに対してOA患者血清中においては50名中1名に明らかな高値を示した。また、慢性関節リウマチ患者においては高頻度に明かな高値を示した。以上より人の慢性関節リウマチの発症機序には免疫反応は明らかに存在するが、変形性関節症の発症機序に免疫反応が存在するかについては今後更に検討を要する。
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