研究課題
実験装置の完成:【.encircled1.】大腿骨モデルをセメント固定し、通常の両脚起立を想定した条件で骨頭に荷重をかける装置を開発した。【.encircled2.】大腿骨表面ひずみをストレインゲージを用いたひずみ計により測定し、その結果をコンピュータ記録するシステムを完成した。実験方法および経過:ヒトさらし骨大腿骨と数種類の合成樹脂大腿骨モデルの内外側8ケ所づつ計16ケ所にストレインゲージを貼り、ひずみの量、分布を測定した。この結果から本実験系に適したヒト大腿骨とほぼ同様な物理特性を有する合成樹脂大腿骨モデル1種を選択した。結果:現在、臨床に用いられているセメントレス人工股関節大腿コンポーネントを挿入し荷重を加えて表面ひずみを測定した結果、近位部においては著しく減少していることが判明した。このことは現在用いられている大腿コンポーネントの形状には改良すべき点のあることが示唆された。今後の実験のため長さ6種類、太さ2種類のアルミ製大腿コンポーネントを作製した。