1.Lasernucleotomyによる脊柱変形の矯正実験 動物実験用のNd:YAG Laser針としてまず200μmの光ファイバーの被膜に処理を施し石英ファイバーを露出させた後23Gaugeスパイナル針の外筒と組合せたモデルを開発したが、8Wの低出力においても石英ファイバーが熱による破損をきたし安定した照射が得られないためこのモデルを使用することを中止せざるを得なくなった。その代わりとして臨床応用を目指して既に開発されている空気冷却機構を備えた18Gauge Laser針を使用することとした。しかし、8週齢のLordosoliotic Rabbit(LSR)の胸椎椎間板への18Gauge Laser針の刺入は困難であるため、幼若LSRを用いる矯正実験を断念し、16〜20週齢の成長したLSRの新鮮死体を用いたLaser照射による胸椎の成長軟骨破壊実験へ計画を変更した。 2.Laser照射による成長軟骨破壊実験 現在、空気冷却機構を備えた18Gauge Laser針を使用した至適照射条件の検索中である。照射出力としては23Gaugeスパイナル針の外筒と組合せたモデルに比べ高出力の15〜20Wが可能となり、照射回数を設定中である。その評価は組織学的所見によるが、いまのところ、出力20Wの5回照射では照射エネルギーが不足している、と評価しており、照射回数を増やしているところである。また、Laser針の刺入方法は正中前方より行っているが将来的には後側方からの刺入を考えている。
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