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1993 年度 実績報告書

脊髄内視鏡を用いた選択的神経根ブロックの臨床応用に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671251
研究機関東京大学

研究代表者

鎭西 美栄子  東京大学, 医学部(病), 助手 (30165097)

研究分担者 花岡 一雄  東京大学, 医学部(病), 教授 (80010403)
阿部 裕輔  東京大学, 医学部(医), 助手 (90193010)
鎭西 恒雄  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (20197643)
満淵 邦彦  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50192349)
キーワード脊髄内視鏡 / 脊髄誘発電位 / 選択的後根ブロック
研究概要

1.極細径内視鏡を製作し、脊髄組織を直視すること。:内視鏡として、イメージファイバー、ライトガイド、フラッシュルーメンを組み込んだものを製作した。実験動物として成ヤギを用い、極細内視鏡をクモ膜下腔に挿入し、内腔を観察した。直視下では神経根・脊髄は拍動等により動きがあるため静止画像より弁別しやすい事が判明した。従って拍動等が弱まると観察しにくくなった。問題点として、現在使用中の内視鏡は、先端の操作性が悪く、経皮的に、任意の脊髄レベルの神経根に到達する事は容易でなかった。
2.内視鏡下に、目的とする分節の脊髄神経後根を同定する方法を検討すること。動物実験では、患者の応答の得られない全身麻酔中の患者と同様に、電気生理学的な方法が孝えられた。:脊髄電位測定用の電極(脊髄電極)を内視鏡挿入部位より高位の分節に予め挿入した。内視鏡のフラッシュルーメンから電極を挿入して、直視下に神経根(後根)に刺入した。皮膚からの電気刺激に対して脊髄誘発電位と、後根電位を測定した。誘発電位による皮膚の電気刺激の部位弁別能を見るため、異なる皮膚分節上に刺激電極をおいて、計測を繰り返した。脊髄誘発電位の潜時、及び後根電位の波形は、刺激電極の部位により異なることが観察された。波形の解析により、目的とする皮膚分節に対応する後根を同定しうることが示唆された。
3.選択的後根ブロックの試み:次年度の課題として、後根を直視下に局所麻酔薬でブロックした場合の、効果と、分節選択性を確認するために、上記の手法による脊髄誘発電位と後根電位のブロック前後での変化を観察する予定である。
4.次年度の課題としてさらに、動物実験の結果を踏まえ、臨床応用上の問題点を検討する予定である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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