研究課題/領域番号 |
05671265
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
弓削 孟文 広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
|
研究分担者 |
山野上 敬夫 広島大学, 医学部, 助手 (10174765)
藤井 宏融 広島大学, 医学部, 講師 (60034021)
河本 昌志 広島大学, 医学部, 助教授 (40127642)
|
キーワード | 揮発性吸入麻酔薬 / 心筋 / β-アドレナリン受容体-共役系 / G蛋白質 / アデニル酸シクラーゼ活性 / GTPγS / フォルスコリン |
研究概要 |
平成5年度において揮発性吸入麻酔薬のうち、本邦でのみ臨床使用されているセボフルレン(欧米、中華民国では臨床治験中)の心筋細胞膜レベルでのアドレナリンβ受容体-共役系(β受容体、G蛋白質、アデニル酸シクラーゼ活性)に対する影響を検討した。 (1)セボフルレンによる受容体結合能の差異の検討(β受容体結合実験) (2)セボフルレンによる心筋抑制の機能的差異の検討(アデニル酸シクラーゼ活性をイソプロテレノール、GTPγS、フォルスコリン刺激で比較検討) (3)セボフルレン濃度依存性の検討 (4)セボフルレン作用後除去し、可逆性の検討 上記(1)〜(4)について検討しセボフルレンは心筋アドレナリンβ受容体-共役系のうち、β受容体、G蛋白質に抑制的に作用し、アデニル酸シクラーゼ活性には有意な影響を与えないことが判明した。 一方、コントロール群として行った揮発性吸入麻酔薬として古くから臨床使用されているハロセンはアデニル酸シクラーゼ活性も有意に抑制しており、臨床使用時の循環抑制の強弱を説明する基礎資料として重要である。
|