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1995 年度 実績報告書

アデノシンおよびアデノシンアナログのくも膜下、硬膜外腔投与時の麻酔効果

研究課題

研究課題/領域番号 05671271
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

原野 清  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30038848)

研究分担者 高崎 光浩  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70236206)
十時 忠秀  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (20038722)
キーワードアデノシン / 脊椎麻酔 / 硬膜外麻酔 / アデノシンアナログ
研究概要

イヌのくも膜下腔にアデノシン(ATP)を投与した場合の麻酔効果がアデノシンの作用によるものであることを検証するために、アデノシン投与後に拮抗作用を有するアミノフィリンの投与を行い、麻酔作用がリバースされることを確認した。さらにアデノシンのくも膜下投与後にディピリダモ-ルを投与することにより麻酔作用時間が延長することも確認できた。またくも膜下腔にアデノシンを投与した場合と同様に硬膜外腔に投与した場合の麻酔効果についても同様の実験を行い、くも膜下投与時の麻酔作用よりも軽度ながら麻酔作用が出現することも確認された。しかし、当初から実験に使用していたアデノシン(アデホスLコ-ワ)には製剤の防腐安定化と静注時の血管刺激作用防止のためにベンジルアルコールとL-アルゼニンが添加されており、ベンジルアルコールの局所麻酔作用を実験結果より除外するために、純粋なアデノシンによる実験を最初からやり直さざるを得なかった。その結果はアデホスLコ-ワを使用した実験結果と同様の傾向が認められたが、麻酔作用については軽度ながら弱くなり、持続時間も20〜30分から10分以内と短くなり、以前の実験結果にベンジルアルコールの影響が相当に及んでいたことが判明した。
以上のような状況経過のために実験計画が当初の予定より大幅に遅れる結果となり、現在、再実験結果のデータを再度整理中である。また作用時間がアデノシンよりも長いアデノシンアナログ[5′-(Nエチルカルボキシアデノ)アデノシン]による同様の追加実験を現在行い、麻酔作用時間の延長の確認を行っている。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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