研究概要 |
本年度はリポゾームを用いて、in vitro、in vivoでIFN-γ遺伝子をヒト膀胱癌に導入してIFN-γの産生を確認した。 In vitroではヒト膀胱癌細胞株T24、J82、KK47を培養した後、48時間後にlipofectin(LF)、Lipofectoace(LFA)を用いてヒトIFN-γ cDNAをtransfectionした。試みた全ての細胞でIFN-γの発現が認められたが、DNA/LF=1/5の割合の遺伝子導入が最もIFN-γの産生量が高く、細胞ではKK47が最も産生量が高かった。 In vivoでは、ヌードマウスにKK47を移植して腫瘍を形成したのちに、腫瘍内に高周波電流を流した。その後にDNA/LF=5/25ugを腫瘍内に5回注射した。腫瘍を摘出してin vitroで培養してIFN-γの産生を確認した。 今回の研究でヒト膀胱癌細胞にもin vitro,in vivoでIFN-γの遺伝子導入が可能なことが示された。
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