研究概要 |
第一段階の検討として,レーザー顕微鏡を用いて,生きた精子がどう見えるかという事を確かめた。これは精子の動きをビデオに録画し,後にこれを静止して観察することにより十分観察でき,頭部の大きさ,全面積に対するアクロゾーム領域の面積の比,ミッド・ピースの長さ,尾の長さを測定できた。 つぎに,精子機能検査として,アクロシン活性測定や,hypoosmotic swelling test(HOST)を行った。そして,不妊男性の精子と非不妊男性の精子でこれら精子形態と精子機能検査の結果を比較したところ,前者でのミッド・ピースの長さ,頭部でのアクロゾーム領域の面積比が不妊男性,非不妊男性の違いを示しているとの結果を得ている。 以上のように精子の機能的分類がレーザー顕微鏡を用いた形態観察からも可能であることが示された。
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