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1994 年度 実績報告書

癌抑制遺伝子・癌遺伝子の解析に基づく腎癌の遺伝子診断法及び治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671330
研究機関横浜市立大学

研究代表者

執印 太郎  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80179019)

研究分担者 穂坂 正彦  横浜市立大学, 医学部, 教授 (30106330)
窪田 吉信  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10106312)
キーワード腎癌 / 癌抑制遺伝子 / p53遺伝子 / Retinoblastoma遺伝子
研究概要

ヒト腎癌の発生進展が多段階の過程であり癌抑制遺伝子の不活性化がその過程に関与していることをあきらかにすることが今年度の研究課題である。その目的でretinoblastoma遺伝子とp53遺伝子のついて腎癌より抽出したRNAを材料としてcDNAを合成しPCR-single strand conformational polymorphism解析を行い突然変異等の構造異常の有無について検索、異常の認められたものについては塩基配列を決定し異常の内容について同定した。その結果、ヒト腎癌の10%の症例でp53遺伝子の構造異常がみとめられた。その内容は点突然変異と塩基の欠失であり、異常の見られた症例の病理型、進展度との相関についても検討を行ったが、明らかな相関は認められなかった。
retinoblastoma遺伝子については、5%の症例で構造異常がみとめられた。これについても特に病理型、進展度との相関は認められなかった。これらのことからretinoblastoma遺伝子、p53遺伝子ともにヒト腎癌の発生進展について関与しているもののその頻度は低いと考えられた。今後ヒト腎癌でヘテロ接合性の消失が高頻度でみられる染色体3番短腕に存在する癌抑制遺伝子についてその異常を検討する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Torigoe,S: "p53 matation in primary human renalcell carcinoma" Oncology Research. 4. 467-472 (1992)

  • [文献書誌] Saksi,T: "Statistically significant expression of B-mybin clinically advanced human renal cell carcinomas" Inter national Jourral of Oncology. 2. 419-423 (1993)

  • [文献書誌] Miyamoto,H: "Analyses of p53 Gene mutations in primary human bledder cancer" Oncology Research. 5. 245-249 (1993)

  • [文献書誌] Shuin,T: "Differential expression of Protooncogenes in human gevm cell fumes of the testis" Gancer. 73. 1-7 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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