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1995 年度 実績報告書

癌抑制遺伝子・癌遺伝子の解析に基づく腎癌の遺伝子診断法及び治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671330
研究機関高知医科大学

研究代表者

執印 太郎  高知医科大学, 医学部, 教授 (80179019)

キーワード癌抑制遺伝子 / von Hippel-Lindau病遺伝子 / 腎細胞癌
研究概要

ヒト腎癌の発生進展が多段階の過程であり癌抑制遺伝子の不活性化がその過程に関与していることをあきらかにすることが今年度の研究課題である。我々は原発性腎細胞癌47例を用いた検討で、昨年von Hippel-Lindau(VHL)病癌抑制遺伝子が腎細胞癌、特に淡明亜型腎細胞癌の主要な癌抑制遺伝子であることを明らかとした。特にVHL遺伝子を用いたヘテロ接合性消失の検討では85%の淡明亜型腎細胞癌でヘテロ接合性消失がみられ、56%でVHL遺伝子の突然変異を認めた。今回はさらに多数例(216例)を用いてその遺伝子変異の細部を検討しており、Thoenes分類の淡明亜型腎細胞癌にのみVHL遺伝子変異とヘテロ接合性の消失がみられるかを再検討している。またVHL遺伝子異常のタイプと癌患者の予後についても検討中である。我々は遺伝子変異に基づいた腎細胞癌の分類を再度検討しており、VHL遺伝子の異常を持つ腎細胞癌は将来VHL遺伝子を用いた遺伝子治療を行う対象となり得る。これは将来新しい治療法を行う際に対象を特定化するための重要な検討と考えられる。これらは近日中に解析が完了する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nagashima, Y. and Shuin T. et al.: "Localization of VHL mRNA by in situ hybridization." J. Pathol, in press,. (1996)

  • [文献書誌] Yao, M., and Shuin T.: "Familial renal cell carcinoma" Internatinal Journal of Urology. 2. 61-70 (1995)

  • [文献書誌] Clinical Research Group for VHL in Japan.: "Germline mutation in the von Hippel-Lindau disease (VHI´) in Japanese VHL." Human Molecular Genetics. 4. 2233-2237 (1995)

  • [文献書誌] 執印太郎、矢尾正祐: "Molecular Medicine(ヒト腎細胞癌を担当) in press" 中山書店,

  • [文献書誌] Taro Shuin: "Cellualr Cancer Markers(C-myc as a tumor markersを担当)" Humama Press(edited by C. T. Garrett and Stewart Cell), 484 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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