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1994 年度 実績報告書

腎細胞癌における自己腫瘍特異的T細胞クローンの樹立とそのT細胞受容体の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671333
研究機関自治医科大学

研究代表者

森田 辰男  自治医科大学, 医学部, 講師 (40200422)

キーワード腎細胞癌 / インターロイキン2
研究概要

本研究の目的は、IL-2産生腎細胞癌株を用いて効率よく自己腫瘍特異的T細胞株を樹立させ、自己腫瘍特異的認識機構の実体にT細胞側から迫ることにある。本年度は、皮下腫瘍から得られた細胞を用いた研究によって下記の成果が得られた。IL-2産生腫瘍細胞株を皮下移植し、腫瘤形成後、皮下腫瘍から腫瘍浸潤リンパ球(TILs)を採取した。IL-2非産生腫瘍細胞株のTILsに比べ、IL-2産生腫瘍細胞株からの腫瘍からは、より多くの細胞数を得ることができた。また、その細胞障害活性を、^<51>Cr放出試験によって測定した。標的細胞としては、親株であるマウス腎細胞癌株とTacを用いた。IL-2産生腫瘍細胞株から得られたTILsの細胞障害活性は、IL-2非産生腫瘍細胞株から得られたコントロール細胞に比べ、細胞障害活性は有意に高かったが、明らかな特異性はみられなかった。以上より、IL-2産生腫瘍細胞は、腫瘍内にリンパ球浸潤を誘導し、腫瘍内でその浸潤リンパ球を活性化させることが明らかとなった。しかし、その細胞障害活性は、^<51>Cr放出試験によって評価した限りでは特異的ではなかった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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