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1993 年度 実績報告書

Disease Oriented Screening法による疾患別有効薬剤の選択

研究課題

研究課題/領域番号 05671352
研究機関筑波大学

研究代表者

西田 正人  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00110875)

研究分担者 角田 肇  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60197754)
キーワード子宮体癌 / 卵巣癌 / 治療 / 化学療法 / 感受性検査 / 抗癌剤 / 癌細胞株 / DOSS
研究概要

各方面にヒト由来の癌細胞株の分与を依頼し、多数の株細胞を入手した。これらの細胞株の中には、細胞の増殖が悪く、我々の研究室では感受性検査を施行するほどに増殖させられない細胞株もあった。従って、DOSSによる薬剤感受性検査が施行できたのはこの中の一部であった。本年はこの内、子宮体癌と卵巣漿液性腺癌の抗癌剤感受性をni vitroで検査した。
感受性検査に用いた薬剤はADM,THP-ADM,EPI,ACR,DM,Act-D,BLM,PEP,NCS,MMC,VLB,VCR,VDS,Ara-C,5-FU,MTX,CPM,CDDP,CBDCA,254-S,DWA2114-R,1-OHP,MCNU,L-ASP,ETP,CPT-11の26種。作用濃度は0.01,0.05,0.1,0.2,0.5,1,2,5,10μg/mlの9濃度、作用時間は1、3、6、12、24、48、72時間の7作用時間であり、抗腫瘍性は対照を1とした時の増殖抑制率で表した。
その結果、子宮体癌は薬剤感受性の比較的高い低分化型と薬剤感受性の低い高分化型に分かれた。低分化型に対して有効な薬剤はanthracycline系薬剤とET,CDDPであり、高分化型に有効な薬剤はMMC,Act-D,CDDPであった。
一方、卵巣漿液性嚢胞腺癌は細胞株ごとに薬剤感受性が異なっており、全体的に薬剤耐性が強かった。この理由は、細胞株樹立時に既に化学療法を受け、再発した患者から樹立された細胞株が多く、細胞自体に耐性が備わっているためと考えられた。従って、本腫瘍に対する評価はまだ下していない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 河野圭子他: "In vitroにおける子宮頸部小細胞癌の抗癌剤感受性." 日癌治. 28. 1816-1823 (1993)

  • [文献書誌] 有沢ゆう子他: "鑑別を要した高分化角化型扁平上皮癌とverrucous carcinomaの3例." 日・婦人科病理・コルポ誌. 10. 80-85 (1993)

  • [文献書誌] 秦広樹他: "子宮体癌細胞のホルモンならびに増殖因子依存性の研究" Human Cell. 6. 182-187 (1993)

  • [文献書誌] 西田正人他: "DOSSによる新しい癌化学療法レジメンの開発." 第2回茨城がん学会・パネルディスカッション. (1993)

  • [文献書誌] 河野圭子他: "Disease Oriented Screening System(DOSS)による卵巣漿液性腺癌に対する有効薬剤の選択." 第45回日産婦総会. (1993)

  • [文献書誌] 沖明典他: "in vitroとin vivoにおける抗癌剤感受性の差異." Human Cell,Supp lement. 6. 33 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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