研究課題/領域番号 |
05671366
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
廣田 憲二 大阪大学, 医学部, 講師 (00189888)
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研究分担者 |
倉地 博久 大阪大学, 医学部, 助手 (40153366)
小池 浩司 大阪大学, 医学部, 助手 (70225340)
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キーワード | IL-6 / PACAP / VIP / 下垂体濾胞状細胞 / 下垂体 |
研究概要 |
近年免疫系と神経内分泌との関連が注目されている。我々は此れ迄の予備実験にて下垂体においてIL-6が産生されており、さらにIL-6が下垂体ホルモン非分泌支持細胞(下垂体濾胞状細胞:FS細胞)から分泌されている可能性を示唆する成績を得ている。そこで下垂体濾胞状細胞のcell line(G/F cell)を用いて視床下部で産生されているPACAP(pituitary adenylate cyclase activating polypeptide)やVIP(vasoactive intestinal peptide)のIL-6産生に及ぼす影響を検討した。その結果、PACAPやVIPはG/F cellからのIL-6の分泌を促進した。また同時に、これらのホルモンは細胞内cAMPを上昇させた。一方IL-6が下垂体細胞の増殖に影響を及ぼすかどうか検討した結果、IL-6がホルモン分泌のみならず下垂体細胞の増殖も刺激する成績が得られた。本年度の研究成績はIL-6産生細胞としての下垂体濾胞状細胞の生理的意義を検討する上で有用な一連の情報である。
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