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1993 年度 実績報告書

ヒト胎児の中枢神経系機能評価による脳性麻痺および類症の予測診断に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671377
研究機関九州大学

研究代表者

永田 秀昭  九州大学, 医学部, 助手 (70253408)

研究分担者 佐藤 昌司  九州大学, 医学部, 講師 (00225947)
前田 博敬  九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20199631)
小柳 孝司  九州大学, 医学部, 助教授 (30136452)
中野 仁雄  九州大学, 医学部, 教授 (40038766)
キーワードヒト胎児 / 中枢神経系機能異常 / スクリーニングシステム / 出生前診断 / 脳性麻痺 / 胎児行動 / 超音波電子スキャン / 胎児心拍数陣痛計
研究概要

これまでに報告されている正常ヒト胎児行動の個体発生過程を参照して、当該妊娠週数の正常動作パターンから逸脱した症例を検出することを目的として、出生前に中枢神経系機能異常を診断するスクリーニング・システムを考案した。今後、出生後の神経学的所見の推移を追跡し、胎児期に観察される動作の異常とその後における脳機能の発達障害との関連を明らかにする。このような主旨に沿って、当該年度においては下記のスクリーニングシステムの試験的な検討を開始した。
I.スクリーニングに適合する諸種の指標の設定と判別基準の検討:
当施設で検診を受けている妊娠33週以降の全胎児を対象に、母体の胎動感の減少または消失、120分以上持続する胎児心拍数non-reactive pattern、胎児中枢神経系形態異常、子宮内発育遅延、骨盤位、羊水過多および母体への中枢神経系作働薬(向精神薬、向癲癇薬等)投与の7項目をスクリーニングの指標として設定し、これらのいずれかに該当する24症例を胎児脳機能異常が潜在する可能性のある対象として抽出した。
II.中枢神経系機能異常の出生前診断:
スクリーニングで中枢神経系機能異常が疑われた例を対象に、1)四肢の運動、2)呼吸様運動、3)眼球運動期-無眼球運動期の交代性の出現、4)眼球運動一単位の持続時間、5)無眼球運動と同期した規則的な口唇運動、6)心拍数パターンにおけるactive/quiet phaseの交代性の出現の6項目を指標として中枢神経系機能異常の出生前診断を試みた。2症例に子宮内で異常な動作パターンが繰り返し観察された。
III.出生後の神経学的な予後の追跡:
スクリーニング検査で抽出された症例について、出生後、定期的に神経学的理学診による予後の評価を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Horimoto N: "Can brain impairment be detected by in utero behavioural patterns?" Archives of Disease in Childhood. 69. 3-8 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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