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1993 年度 実績報告書

紫外線の白内障形成機序における★★酵素の役割★★研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671460
研究機関浜松医科大学

研究代表者

平光 忠久  浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (00084567)

研究分担者 三浦 嘉久  浜松医科大学, 医学部, 助手 (10165970)
研究概要

ブタ水晶体のホモジェネートにin vitroで紫外線を照射させることにより,過酸化脂質が上昇することをTBA法による過酸化脂質測定法で確認し,この実験系でこれまで白内障治療点眼薬として使用されていたピレノキシン(カタリン(R))溶液の抑制作用を調べた.この薬剤は10^<-7>M,10^<-6>M,10^<-5>M,10^<-4>Mの各濃度で抑制率はそれぞれ25%,32%,54%,69%で濃度依存性に抑制効果を示した.その50%阻害濃度は2.1×10^<-5>Mであった.この効果は強い抗酸化作用をもつα-tocopherolよりも弱かった.グルタチオンやアスコルビン酸には抑制効果は認められなかった.
更に,このピレノキシンの過酸化脂質抑制効果を確認するために,ラット肝臓ミクロソームにおけるMet.Hemoglobin惹起性の脂質過酸化を新しく開発した化学発光法にて調べた.この方法は脂質過酸化によって生じた励起カルボニル基と三重項増感剤であるローズベンガルが反応するとローズベンガルが励起されて,これが基底状態になると化学発光を生じること利用したものである.この方法によるピレノキシンの過酸化脂質抑制率は,10^<-6>M,5×10^<-6>M,10^<-5>M,2×10^<-5>M,5×10^<-5>Mの濃度で,11%,27%,37%,55%,73%であって50%阻害濃度は1.56×10^<-5>Mであった.
この結果から,ピレノキシンの抗白内障の薬理作用はフリーラジカルの消去にあることが考えられた.

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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