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1993 年度 実績報告書

網膜色素上皮における細胞内情報伝達系と細胞骨格

研究課題

研究課題/領域番号 05671466
研究機関広島大学

研究代表者

調枝 寛治  広島大学, 医学部, 教授 (50033965)

研究分担者 二井 宏紀  広島大学, 医学部・附属病院, 医員
小坂 敏哉  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50253084)
キーワード網膜色素上皮細胞 / 細胞内情報伝達系 / 細胞骨格 / イノシトール1.4.5-三燐酸(IP_3) / サイクリックAMP(cAMP) / プロテインキナーゼC
研究概要

1.培養網膜色素上皮細胞におけるプロテインキナーゼCのアデニレートサイクラーゼ-cAMP系への影響
家鶏胚培養網膜色素上皮細胞をイソプロテレノール、フォルスコリンで刺激したところ、濃度依存性にcAMPは増加した。一方、プロテインキナーゼCの活性化剤であるフォルボールエステルの負荷では、cAMPは変化しなかった。フォルボールエステルの前処置で、イソプロテレノール、フォルスコリンのcAMP産生は共に抑制され、イソプロテレノールでその抑制効果が高かった。
2.培養網膜色素上皮細胞の微小管の脱重合がcAMP,IP_3産生能におよぼす影響
家鶏胚培養網膜色素上皮細胞を微小管重合阻害剤であるコルヒチン存在下で培養すると微小管が脱重合することを間接蛍光抗体法で観察した。コルヒチンで微小管を脱重合させると、イソプロテレノールでのcAMP産生能は有意に上昇したが、フォルスコリンでのcAMP産生能は有意差はなかった。微小管の脱重合で、カルバコール刺激でのIP_3産生能は上昇傾向を認めたが有意差はなかった。
培養網膜色素上皮細胞でプロテインキナーゼCはアデニレートサイクラーゼ-cAMP系を抑制すると考えられたが、プロテインキナーゼCがアデニレートサイクラーゼ-cAMP系を構成する受容体、G蛋白、アデニレートサイクラーゼのどの部分に作用し、抑制効果が出現しているのかは不明である。また、微小管の脱重合は、培養網膜色素上皮細胞の情報伝達系に影響を与える可能性があると考えられた。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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